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DNS

公開日: 2025/06/03

DNSとは?インターネットの住所録を支える重要技術

はじめに

DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組みで、
ユーザーが覚えやすい名前でウェブサイトやサービスにアクセスできるようにする重要な技術です。
この記事ではDNSの基本概念や仕組み、種類、運用のポイントをわかりやすく解説します。

DNSの基本概念

DNSはドメイン名をIPアドレスに変換し、ネットワーク通信を可能にします。
ドメイン名は階層的に管理され、ルートDNSサーバーから権威DNSサーバーまで分散しています。

  • 主な役割:
    • 名前解決(ホスト名 → IPアドレス
    • ドメイン名の管理
    • メールサーバーの情報(MXレコード)の提供

DNSの仕組み

  • **DNSクライアント(リゾルバー)**が名前解決要求を送信
  • DNSサーバーが階層的に問い合わせを処理
  • 権威DNSサーバーが正式な情報を返答
  • キャッシュDNSサーバーが応答の高速化を支援

主なDNSレコードタイプ

  • Aレコード:IPv4アドレスの割り当て
  • AAAAレコード:IPv6アドレスの割り当て
  • CNAMEレコード:別名(エイリアス)の設定
  • MXレコード:メール交換サーバーの指定
  • TXTレコード:テキスト情報(SPF、DKIMなど)

運用のポイント

  • DNSサーバーの冗長化と分散配置
  • キャッシュの適切な設定
  • セキュリティ対策(DNSSEC、アクセス制御)
  • 定期的な監視とログ分析

よくある課題と対策

  • DNSキャッシュの問題による情報反映遅延
  • DNSポイズニングやキャッシュ汚染攻撃
  • サーバーダウンによるサービス停止
  • 複雑なゾーン管理の誤設定

まとめ

DNSはインターネット通信の基盤技術であり、安定性とセキュリティが重要です。
基本的な仕組みと運用方法を理解し、安全で信頼性の高いDNS環境を構築しましょう。
ネットワーク管理者にとって必須の知識として押さえておきたい技術です。