フルマラソン 練習計画
公開日: 2025/06/04
フルマラソン 練習計画
はじめに
「フルマラソンに出てみたい」「完走はできたけどもっと楽に走りたい」
そう思ったときに大切なのが、計画的な練習プログラムです。フルマラソンは42.195kmという長距離を走る過酷な競技。しっかりと準備すれば、初心者でも楽しく完走でき、中級者なら記録更新も可能になります。この記事では、目的別にフルマラソン練習計画を立てる方法を解説します。
基本情報・概要
フルマラソンの練習は一般的に12〜16週間を1つの期間として設計され、週3〜5回のランニングが基本。走力や目標タイムに応じてジョグ・ペース走・LSD・インターバル・レースペース走などのメニューを組み合わせて構成されます。
比較・分類・特徴の表形式まとめ
目的 | 主な練習内容 | 週あたりの頻度 |
---|---|---|
完走目標(初心者) | ジョグ、LSD、ペース走、筋トレ | 週3回〜 |
サブ5・サブ4狙い | ペース走、30km走、レースペース、ビルドアップ走 | 週4〜5回 |
[サブ3.5](/articles/sub35)・サブ3狙い | インターバル、閾値走、セット練、ペースコントロール | 週5〜6回 |
深掘り解説
練習期間のフェーズ分け(16週間モデル)
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導入期(1〜4週)
- ジョグ中心で体を慣らす(週末にLSD)
- ストレッチ・筋トレ(体幹)を取り入れる
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基礎期(5〜8週)
- ペース走(目標ペース±15秒)やビルドアップ走を週1回
- LSD(90〜120分)で脚持久力向上
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実践期(9〜13週)
- レースペース走、30km走を実施
- 中間距離でペース維持の感覚を体に覚えさせる
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調整期(14〜16週)
- 距離を減らし疲労抜き(テーパリング)
- レース2週前に30km走/1週前は軽い刺激入れ(5〜10km)
代表的な練習メニュー例
- LSD(Long Slow Distance):キロ7〜8分で120分以上
- ペース走:目標ペース〜±15秒で10〜15km
- ビルドアップ走:後半に向かってペースアップ(5kmずつ)
- インターバル走:1km×5本(設定ペース:5km〜10kmペース)
- 30km走:レース3〜4週前に本番想定の補給付きで実施
応用・発展的な使い方
- 練習日誌(Strava/Garminなど)で進捗管理
- フォーム動画を撮影して自分の癖を把握
- 月1回の5km or 10kmタイムトライアルで成長確認
- 本番を想定したウェア・補給食・補給タイミングの練習
よくある誤解と注意点
- 「距離をたくさん走ればいい」→ ×:質と疲労管理が重要
- 「長距離練習は毎週やるべき」→ ×:脚を休ませる週も必要
- 「サブ4狙いならずっとキロ5分台で走る」→ △:心肺と脚を別で鍛える練習も必要
まとめ
フルマラソンは計画的な練習が成果に直結する競技です。走るだけでなく、休養・補給・筋トレ・メンタル管理まで含めたトータル戦略で準備することで、当日のパフォーマンスが最大限に引き出せます。あなたの目的に合った練習計画で、42.195kmの先にある達成感をつかみましょう。