テーピングの貼り方
公開日: 2025/06/04
テーピングの貼り方
はじめに
ランニング中やラン後に痛みや不安を感じる部位をサポートしたいときに便利なのが「テーピング」。正しく貼ることで、関節や筋肉を補助し、動作の安定・痛みの軽減・再発予防が期待できます。この記事では、初心者でもできる基本的なテーピングの貼り方を目的別に解説します。
基本情報・概要
テーピングには主に「キネシオロジーテープ(伸縮性)」と「ホワイトテープ(非伸縮性)」の2種類があります。ランナー向けには、**筋肉や関節の動きを妨げずにサポートできる伸縮タイプ(キネシオテープ)**が主に使われます。
比較・分類・特徴の表形式まとめ
テーピングの種類 | 特徴 | 使用シーン |
---|---|---|
キネシオロジーテープ | 伸縮性あり/筋肉サポート/皮膚に沿って貼る | 膝・ふくらはぎ・太もも・腰など |
ホワイトテープ | 非伸縮/強く固定/動きを制限して守る | 足首・手首・応急処置 |
深掘り解説
膝(ランナー膝・腸脛靭帯炎)のテーピング
- 目的:膝外側の安定と負担軽減
- 貼り方(キネシオテープ):
- テープを2本用意(約20〜25cm)
- 膝を軽く曲げた状態で、外側大腿部から膝下外側に向けてU字に貼る
- テープの中心に軽くテンションをかけ、両端はテンションなしで貼る
足首(捻挫予防・安定)のテーピング
- 目的:足首の横ブレ防止
- 貼り方(ホワイトテープ or キネシオ):
- 足首90度の状態を保つ
- くるぶしをまたぐようにアンカー(固定基点)を巻く
- 8の字を描くように足首と足裏を交差して貼る
- 必要に応じて補強テープを追加
ふくらはぎ(疲労・張り)のテーピング
- 目的:筋肉の収縮補助と疲労軽減
- 貼り方(キネシオ):
- 足を伸ばした状態で、かかと上から膝裏に向かって縦に貼る(2本)
- 筋肉に沿うようにテンションを軽くかけて貼る
- 外側/内側両方からサポートして貼るとより安定
足底(足底筋膜炎/アーチ補助)のテーピング
- 目的:土踏まず(アーチ)の補助、かかとの痛み軽減
- 貼り方:
- 足裏中央から土踏まずを横切るように貼る
- かかと下から足の甲へ、アーチを持ち上げるように貼る
- 必要に応じて重ね貼りで補強
応用・発展的な使い方
- ラン前に貼ることで可動域サポート
- ラン後に貼ることで疲労回復と炎症軽減
- 冷却ジェルと組み合わせてリカバリー補助
- 色で気分を上げる(テープはカラーバリエーションあり)
よくある誤解と注意点
- 「テーピングをすれば痛みが消える」→ ×:あくまで補助。無理に走らない
- 「強く引っ張るほど効果がある」→ ×:テンションは軽めが基本
- 汗や皮脂で剥がれやすい → 清潔な肌に貼り、角を丸くカットすると持続力UP
- かぶれ防止のために24時間以上は貼り続けない
まとめ
テーピングは、正しく使えばランニング中のパフォーマンスを支え、ケガの予防や再発防止に大きく役立ちます。特にキネシオロジーテープは、動きを制限せず“支える”優れたサポーターです。使いすぎに注意しつつ、自分の体と相談しながら活用してみましょう。