リーダーシップの取り方
公開日: 2025/06/10
リーダーシップの取り方
はじめに
チームをまとめる上で欠かせないのが「リーダーシップ」ですが、「カリスマ性がないと無理?」「自分は向いていない」と悩む人も多いのではないでしょうか。
しかし、リーダーシップは生まれ持った性格ではなく、誰でも育てられる“行動の積み重ね”です。本記事では、現代のチーム運営に合ったリーダーシップのとり方とその具体例を紹介します。
基本情報・概要
リーダーシップとは、単に「指示を出す」ことではなく、チームの目的達成に向けて人と行動を動かす力のことです。
現代のリーダー像には以下のようなタイプがあります:
- `ビジョン型`:方向性や目的を提示し、巻き込む力を持つ
- `支援型`:個々の能力を引き出すために寄り添うスタイル
- `実行型`:率先して動くことで、背中を見せて導くスタイル
比較・分類・特徴の表形式まとめ
リーダータイプ | 特徴と強み | 向いているケース |
---|---|---|
ビジョン型 | 目的を言語化し、周囲に共感を促す | 新規事業・変革期のチーム |
支援型 | 傾聴・支援に徹し、メンバーの力を引き出す | 育成フェーズのチーム/経験差が大きいチーム |
実行型 | 自ら動いて模範を示す。現場に入り込むリーダーシップ | 現場主導型プロジェクト/スピード重視の場面 |
調整型(ハブ型) | 意見の交通整理、関係構築、意思決定支援が得意 | 多職種連携が必要な横断的チーム |
人には「自分に合ったリーダーシップスタイル」があることを理解することが第一歩です。
深掘り解説
-
リーダーシップの本質は「行動」
- 「自分はリーダーではないから」と遠慮せず、日常の中で小さなリーダーシップをとる
- 例:議事録をまとめる、他メンバーの意見を引き出す、方向性を言語化する
-
3つの基本行動
- `方向づけ`:「どこへ向かうのか」を示す(例:「このプロジェクトのゴールは○○です」)
- `巻き込み`:「チーム全体で取り組む」雰囲気をつくる(例:「○○さんの意見を聞きたい」)
- `支援`:「困ったときのサポートと安心」をつくる(例:「不明点があったらいつでも聞いて」)
-
リーダーとマネージャーの違い
- マネージャーは「管理」や「計画」重視
- リーダーは「ビジョン」「共感」「人のエネルギーを動かす」役割
※ 両者を兼ねることも多く、場面によって使い分けが求められます。
応用・発展的な使い方
- `週次のビジョンリマインダー`:「なぜこの仕事をしているか」を言語化して共有
- `1on1で価値観を掘り下げ`、その人に合った動機づけを行う
- `サーバント・リーダーシップ`:自分が先に“支える”ことで自然に信頼を得る
- `ピアリーダー制`:公式なリーダー以外にも“リーダー役割”を分散させる運用
よくある誤解と注意点
- 「声が大きい人がリーダー」→ 発信力ではなく“信頼を集める行動”が本質
- 「リーダーはすべてに答える必要がある」→ むしろ「一緒に考える姿勢」のほうが信頼される
- 「完璧でなければいけない」→ 弱さや葛藤も共有することで“人間味”が伝わり、共感が育つ
まとめ
リーダーシップとは、特別な人のスキルではなく、「日常の行動」で誰でも育める力です。
まずは「方向性を共有する」「仲間の声を聞く」「助け合う」──その積み重ねが、自然と周囲を動かす“信頼のリーダーシップ”へとつながります。
自分に合ったスタイルを見つけ、小さな一歩からはじめてみましょう。