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KPTでタスクを改善

公開日: 2025/06/07

KPTでタスクを改善:仕事と習慣を見直すためのシンプルな振り返り術

はじめに

「タスク管理はしているのに、なぜかうまくいかない」「振り返りが続かない」「改善ポイントが曖昧」——そんな悩みを抱えていませんか?
そこで役立つのが、KPT(Keep・Problem・Try)フレームワーク
この記事では、KPTを活用して日々のタスクを継続的に改善する方法と実践例を紹介します。

基本情報・概要

KPTは、以下の3要素で構成されるシンプルな振り返り手法です:

項目内容目的
Keep良かったこと/続けたいこと強みを認識・定着させる
Problem困ったこと/うまくいかなかったこと課題を明確にする
Try次回試すこと/改善のアクション具体的な行動を起こす準備をする

週次やプロジェクト単位だけでなく、毎日のタスク振り返りにも応用できるのがKPTの魅力です。

深掘り解説:KPTをタスク改善に活かす流れ

① Keep:できたこと・うまくいったことを記録する

  • 例:「朝イチに最優先タスクを片付けられた」「ポモドーロが集中に効いた」
    → 成功した習慣や方法を“言語化”して定着させる

② Problem:進まなかった理由を掘り下げる

  • 例:「午後は眠気で集中できなかった」「Slack通知で中断が多かった」
    → “行動の質”に目を向けて、自分のパターンを発見

③ Try:次回への改善アクションを具体化する

  • 例:「午後は15時に10分のストレッチ時間を確保する」
       「集中ブロック中はSlack通知をOFFに設定する」

→ Tryは**「やってみる」レベルの軽さ**でOK(完璧な対策でなくても続くことが大事)

応用・発展的な使い方

  • タスクアプリのメモ欄にKPT欄を設ける(Notion/Todoist/TickTick など)
  • 週次レビューを「KPTフォーマット」で記録する(振り返りノートやScrapbox)
  • Tryを「翌週のタスク」に入れる→改善を“実行計画”に変える
  • チームでKPT共有→個人の学びを組織知へ昇華

KPTテンプレート例(個人用)

🟢 Keep
・朝の10分計画タイムは集中に効いた  
・「やらないことリスト」が頭の整理に効果あり

🔴 Problem
・昼食後はぼーっとして無駄にSNSを見ていた  
・金曜はタスクを詰め込みすぎて終わらなかった

🟡 Try
・昼食後に5分間だけ散歩してリフレッシュ  
・金曜のタスクは「完了ではなく整理」にシフト

よくある誤解と注意点

  • 「Keep=ポジティブなことだけ」→ 行動の手応えがあれば“継続したいこと”でOK
  • 「Problem=反省点探し」→ あくまで“観察”視点。自己否定は不要
  • 「Try=改善策を完璧に練る」→ “試す”姿勢こそがKPTの本質

まとめ

KPTは、「うまくいったことに気づき」「課題を客観視し」「次に向けて行動を試す」ための習慣化ツールです。
日々のタスクを“こなす”だけでなく、“整えながら成長する”ためには、KPTのような軽量な振り返りフレームの導入が鍵になります。
まずは今日の仕事を終える前に、紙でもアプリでもいいのでK・P・Tを3行ずつ書く
それだけで、あなたのタスク管理は“改善のサイクル”へと進化します。